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i・PLACE 便り38「性善説と性悪説」を公開しました

2025.10.08

10月8日は「寒露(かんろ)」です。草花についた露(つゆ)が冷たい空気で霜(しも)に変わる頃、という意味です。からっとした秋晴れが多くなり、天気に恵まれた日は月がきれいに見えることが多い季節ですね。

この爽やかな秋に考えてみたいテーマは、、、

性善説と性悪説

人間は善か悪か?
孟子は、人間は誰でも善なる心を持って生まれるという「性善説」を説きました。

思いやりの心、悪を憎くむ心、恥を知る心、相手を敬う心、など善なる心を育くみ、実践することが人間の任務であるというのです。

一方、荀子は孟子の考えを真っ向から否定し「性悪説」を説きました。

しかし、人間は生まれながらに悪だとは言っているわけではありません。

人間は可能性を持って生まれてくるが、環境や教育によってどのようにでもなる。放っておくと、人間は欲によって堕落し悪に流れるというのです。

荀子の一番の主張は「学び」の重要性であり、「荀子」という書物の最初の章は「勧学篇(学びのススメ)」と名付けられ、以下の文より始まります。

「学(まなび)は以(もっ)て已(や)むべからず。
 青は之(これ)を藍(あい)より取れども藍よりも青く、

 氷は水之を為(な)せども水よりも寒(つめ)たし」

ここから「出藍の誉」という有名な言葉が生まれました。

人間の差を決めるのは学びの継続力であり、師を超える気持ちで学び実践し続けるべきであると説いています。

孟子は理想主義、荀子は現実主義なのかなと感じます。

いずれにしても、生涯学び続けることが大切だという本質は変わりがないようです。

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